関東大学対抗戦 早稲田vs慶応 秩父宮ラグビー場 テレビ観戦

序盤は慶応が押していたが、先制したのは早稲田。前半21分、慶応の自陣からのキックが低く、早稲田の選手に当たってしまい、跳ね返ったボールに早稲田の選手がラッシュ。ゴール真下のラックから素早く左に展開して最後は豊田がトライ。ゴールは決まらず、早稲田の5-0。25分には慶応陣でアドバンテージを得ていた早稲田が曽我部のドロップゴールで加点。40mくらいあったこのドロップゴールは見事だった。慶応の反撃開始は29分。早稲田陣深くで左に展開し、最後はキャプテンの青貫がトライ。ゴールも決まって早稲田の8-7と一点差に詰め寄った。さらにロスタイムの42分には、自陣でのラインアウトからボールを奪うと、大きく左へ展開。そこから早稲田陣奥までロングゲイン。捕まってからも何度か攻め込み、早稲田が反則を犯す。ゴール正面だし、時間からいってPG入れて終りかなと思ったら、何とそこから速攻を仕掛け、ボールを持った山田が強引に右サイドを駆け抜けてトライ。難しいコンバージョンも小田が決めて、14-8と逆転して前半を終えた。この最後の速攻のシーンがテレビで写ってなかったんだよなあ。監督の顔を写している間に仕掛けてて、慌てて戻ったときにはもう山田が走っているシーンだった。リプレイでも同じだった。ちゃんと撮っておいて欲しかったなあ。
前半の慶応は素晴らしいプレッシャーを早稲田にかけた。ただ、ラインアウトがひどかった。マイボールラインアウトがちゃんと取れていればもっと楽な展開だったはずなのだが。
後半早稲田は気合いを入れ直してきたようだ。開始直後に五郎丸のゲインから谷口、今村と渡って、今村がゴール下にトライ。山田が猛烈なタックルをかましたが、ぎりぎり間に合わなかった。ゴールも決まって、15-14と早稲田があっさり逆転した。さらに11分には、22mラインあたりでボールを持った五郎丸が一人で4,5人を振り切ってトライ。ゴールも決まって22-14とした。早稲田ペースになりかけたが、15分には早稲田陣奥でのライン攻撃からSO川本が絶妙のショートパント。インゴールにころがったボールを早稲田の誰かと慶応の山田が追いかける。二人同時にタッチしたように見えたが、そこからこぼれたボールを慶応のセンター宮崎が押さえた。中継時は山田のトライとされていたが、公式記録を見ると、宮崎のトライになっていた。小田のゴールは入ったかに見えたが、ポストに当たって外れてしまった。これで慶応も19-22と追いすがる。しかしそこから早稲田は強かった。19分には曽我部、28には今村がトライして34-19と突き放した。慶応も37分、早稲田陣奥でのラインアウトからモールを形成して押す。一度崩れるのだが、そこから建て直してさらに押す。最後は青貫がトライ。ゴールも決まって26-34だが、いかんせん時間がない。39分には矢富に駄目押しのトライを奪われて万事休す。
前半終了時には、番狂わせが起きるかもと色めき立ったのだが、結局は早稲田の壁は厚かった。慶応はマイボールラインアウトが取れなかったのが痛かった。それからスクラムでプレッシャーを受けたために球出しでかなり苦労した。前半にかけていた圧力が後半に持続しなかったのも残念だった。
これで早稲田は対抗戦の連勝記録を42に伸ばし、明治の記録に並んだ。そして12月3日には優勝をかけて明治と対戦する。明治ファンの私としてはもちろん明治を応援する。ラインアウトはツインタワーがいるから今日の慶応よりは取れるだろう。そして、重戦車フォワードを擁しているので、スクラムでも負けないだろう。ただ、バックスまで含めた総合力では明らかに早稲田の方が上だ。それでも何とか明治の勝利を期待したい。

早稲田vs慶応(41-26)