ブロークン・フラワーズ ★★★☆☆ シネマライズ

恋人に愛想を尽かされ去られてしまったドン・ジョンストンのもとに、一通のピンクの手紙が届いた。封筒の中にはピンクの便せん。そして赤い字で「あなたと別れて20年。息子は19歳。あなたの子です」と書かれていた!差出人の名はナシ。お節介な隣人ウィンストンの手はずで、かつてのモテ男、ドンはピンクの手紙の手がかりを求めて旅に出ることに。果たしてドンの息子は実在するのか。彼は当時付き合っていた恋人たちを訪ねていく。

上映時間:106分
監督:ジム・ジャームッシュ
脚本:ジム・ジャームッシュ
出演:ビル・マーレイジェフリー・ライトシャロン・ストーンフランセス・コンロイジェシカ・ラングクロエ・セヴィニー

ビル・マーレイの悲哀に満ちた演技は素晴らしいのだが、ラストがイマイチだった。観る者の想像に任せるというのももちろん一つの手法ではあるのだが、もう少し「オチ」を付けて欲しかったなあ。
主人公が何を考えているのかの説明は一切ない。ビル・マーレイの表情や仕草から憶測するしかないのだ。ただ、ビル・マーレイのほんのちょっとした仕草の演技(眉を上げて見せたり、目をぎょろっとさせたり)は最高に巧い。後からじわじわ効いてくるタイプの映画かなあ。