さよなら、さよならハリウッド ★★★★☆ 恵比寿ガーデンシネマ

オスカー2度受賞の元・巨匠映画監督ヴァル(ウディ・アレン)は、今ではすっかり過去の人。細々とCM仕事を請け負って食いつないでいた。そこにハリウッドのメジャースタジオからオファーが舞い込む。実は、映画プロデューサーをつとめる、ヴァルの元妻・エリー(ティア・レオーニ)の計らいだった。自分を捨ててNYから西海岸に移り住んだエリーに恨みも未練もたっぷりなヴァルだったが、この際、背に腹はかえられぬと仕事を引き受ける。ところが、クランクイン直前に心因性の失明状態に陥って…。

上映時間:113分
監督:ウディ・アレン
脚本:ウディ・アレン
出演:ウディ・アレンティア・レオーニトリート・ウィリアムズ 、ジョージ・ハミルトン 、デブラ・メッシング

アレン好き、映画好きにはたまらない一本だろう。ウディ・アレンのいいところがいっぱい詰まった映画だ。神経症的なあのしゃべくりはとにかく笑えるし、ラストの元妻を褒め称えるシーンはなんだか心が温かくなる。
原題は「Hollywood Ending」。本作品がカンヌ映画祭のオープニング作品で、アレンが今回初めてカンヌを訪れたというエピソードを知っていると、ラストシーンで「ニヤリ」とすること請け合いだ。