2011-04-18から1日間の記事一覧

漂砂のうたう(木内昇)★★★☆☆ 4/16読了

江戸から明治に変わり十年。御家人の次男坊だった定九郎は、御一新によってすべてを失い、根津遊廓の美仙楼に流れ着いた。身を入れずに立番(客引き)をする定九郎とは対照的に、廓の仕事に心血を注ぐ龍造。その気品と賢さで美仙楼で一番の人気を誇る花魁・…