ダウ90000 第3回本公演「ずっと正月」@新宿シアタートップス

最近M-1に出させていただいたりしたことから知ってもらうことも多くなって来たのですが、ダウ90000は漫才の他にコントや長尺の演劇の公演も行なっている8人組です。
本公演と銘打っている演劇公演は今回で3回目ですが、1回目2回目に引き続きコメディを90分やります。
漫才もコントも演劇っぽいと言ってもらったり、演劇がコントっぽいと言われたりもしているように、カテゴリ云々じゃなくとにかく笑ってもらうことだけを考えて作っていこうと思っているので、「演劇を観るんだ」という感じではなく「ダウ90000がなにかやってるから観に行こう」と思って来ていただけると嬉しいです。

作・演出:蓮見翔
出演:園田祥太、飯原僚也、上原祐太、道上珠紀、中島百依子、忽那文香、吉原怜那、蓮見翔

前回はユーロライブだったので舞台が狭かったが、今回はトップスである。どんな舞台装置かなと思っていたら、舞台上に、百貨店などによくあるショーウィンドウが設えてある。中には服を着たマネキンや門松などの正月飾りがある。舞台上にショーウィンドウを作ってしまったら、結局狭くなっちゃうじゃないかと思ったら、ショーウィンドウの中にも人が入って、中も外も使った芝居なのだった。
こういう「場」の設定は初めて見た。実に斬新で「やるなあ」と思ったね。前作の「旅館じゃないんだからさ」もそうだったが、随所に笑いをまぶしながら、最終的に恋愛ものになってるのもなかなかいい。
当て書きだからキャラクターの良さが際立っているし、何より脚本がよくできている(ヒルクライムは知らなかったので、そこは笑えなかったけど)。
「旅館じゃないんだからさ」が良かったので、ハードルを上げて本作を観たけど、軽くそのハードルも超えてきた。前作が岸田戯曲賞にもノミネートされてるし、いま乗りに乗ってるんじゃないかな(さすがに岸田戯曲賞を獲れるとは思えないけど)。

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