背中の蜘蛛(誉田哲也)★★★☆☆ 2/24読了

東京・池袋で男の刺殺体が発見された。捜査にあたる警視庁池袋署刑事課長の本宮はある日、捜査一課長から「あること」に端を発した捜査を頼まれる。それから約半年後―。東京・新木場で爆殺傷事件が発生。再び「あること」により容疑者が浮かぶが、捜査に携わる警視庁組織犯罪対策部の植木は、その唐突な容疑者の浮上に違和感を抱く。そしてもう一人、植木と同じように腑に落ちない思いを抱える警察官がいた。捜査一課の管理官になった本宮だった…。「あること」とは何なのか?池袋と新木場。二つの事件の真相を解き明かすとともに、今、この時代の警察捜査を濃密に描いた驚愕の警察小説。

フィクションとはいうものの、既にこういうことが行われていても不思議ではない。そんな世の中嫌だなと思っても、気にしても仕方がないんだよな。でも、警察官たちは倫理的な葛藤と戦うことになるだろう。なかなか読み応えがあったし、面白かったんだけど、やっぱりこれで直木賞受賞はないよな。