平塚らいてうを中心とする「新しい女たち」の手で編集・執筆され、女性の覚醒を目指した『青鞜』は、創刊当初は世の中から歓迎され、らいてうは「スター」のような存在となる。しかし、彼女たちが家父長制的な家制度に反抗し、男性と対等の権利を主張するようになると、逆風やバッシングが激しくなっていく。やがて編集部内部でも様々な軋轢が起こり――
何が『青鞜』をこれほどまでに特別な雑誌にしたのか、そして、クールな雰囲気を漂わせながらどこかミステリアスならいてうが、本当に目指していたものは何だったのか――永井愛ならではの、独自の視点で探る意欲作。
朝倉あきは舞台では初めて観たが、とてもシュッとしていて綺麗だった。衣装も良かったね。ちょっと情報量が多くて、なかなか物語に入り込めなかったのが残念(当日パンフと一緒に『青鞜』の頃の時代のA4両面の用語集も入っていたくらい)。もう一度観ればもうちょっと入り込めるのかもしれないが、その機会はないしな。