文芸フェス2018 秋の陣 第五夜:岸本佐知子トークショー「佐知子の部屋」スペシャル! ゲスト:西山敦子@代官山 蔦谷書店

ミランダ・ジュライの『最初の悪い男』が刊行されたタイミングでこのイベントが催された。岸本佐知子さんの訳本やエッセイが好きだし、ミランダ・ジュライはもっと好きなので、参加してみた。ミランダ・ジュライの映画『ザ・フューチャー』の字幕翻訳を手がけた西山敦子さんのことは知らなかった。
代官山蔦谷書店1号館の2階にスペースを作ってあり、ベンチタイプのソファが10列くらい置いてあった。ソファの座り心地は良かったが、背もたれがないのは辛かった。
19時に2人が登場して、「何を話しましょうかねえ」という感じでダラッと始まった。しかもネタバレを気にしながら話すので、読み終えているこちらとしてはもどかしいことこのうえない。これは実のある話にならないかなあと思っていたが、西山さんの話になってきてから面白くなってきた。
西山さんは、日本でミランダ・ジュライが有名になる前に「Kathy Zine」というジンでミランダ・ジュライのことを特集していて、岸本さんは最初の短編集を翻訳するときにミランダ・ジュライのことを調べていて、「Kathy Zine」に行き着いたらしい。その辺の経緯が興味深かった。その後は『最初の悪い男』の話よりも西山さんの訳書の話が多かった。1時間くらい話したあとに質問タイム。その中の1人の人が「タイトルにまつわる話があれば教えて下さい」と岸本さんに質問していて、これはなかなかいい質問だった。その答えが何だったかは、まあ、内緒にしときましょうか。
写真は入場時にもらった新潮クレストブックス創刊20周年の無料冊子。