「これ食べたら死む?」どうして多くの子どもが同じような、大人だったらしない「間違い」をするのだろう?ことばを身につける最中の子どもが見せる数々の珍プレーは、私たちのアタマの中にあることばの秘密を知る絶好の手がかり。言語獲得の冒険に立ち向かう子どもは、ちいさい言語学者なのだ。かつてのあなたや私もそうだったように。
子どもは「これ食べたら死む?」とか「死まない?」とかの言い間違いをなぜするのか。それは、な行五段活用が「死ぬ」しかなく、もっと多いま行五段活用からの拡張で「読む」「読まない」のように「死む」「死まない」と言ってしまうのだという説明で思わず膝を打った。他にも面白い事例が目白押し。自分の子どもが小さかった時に、こういう用例採取していればよかった思ったが、もう後の祭りなんだよなあ。
ちいさい言語学者の冒険――子どもに学ぶことばの秘密 (岩波科学ライブラリー) | |
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