サンプル『ブリッジ』

あらすじ
「モツ宇宙(コスモ)」という腸の宇宙を世界の始まりと考えるコスモオルガン協会の信者達による、教祖ピグマリオが生まれて死んで復活するまでの宗教劇。 と同時に、放浪し、虐げられる信者達の生活を描く。 彼らの行き着く先に「救い」はあるのか? 人間は神にもなれず畜生にも堕ちきれない。理性からも野生からも自由になれない中途半端な人間たちが、信仰をもとに生き抜いていくサバイバル・ガイド。


作・演出:松井周


出演:古舘寛治奥田洋平、野津あおい、羽場睦子、
   武谷公雄、伊東沙保、鶴巻 紬、山田百次


2017年6月14日[水]ー25日[日]
KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ

芝居は、コスモオルガン協会という新興宗教の教祖ピグマリオ様顕現10周年の催しということになっており、我々観客はそこにそれを見に来た客ということになっている。この催しの大半は信者たちの寸劇でできているので、つまりメタ構造になっている。さらにこれはサンプルの10周年で、かつ休止前の最終公演なので、そういう意味でも更にメタ構造になっている。
発想も面白いし、内容もとても面白かった。役者たちも実に達者だった。特に、武谷公雄と伊東沙保が良かったね。
というところで気付いたが、武谷公雄って範宙遊泳の『その夜と友達』に出るんだね。これは楽しみだな。