セロニアス・モンクのいた風景(村上春樹 編・訳)★★★☆☆ 11/21読了

頑固で優しく、偏屈だけど正しい――モンクの音楽は、いつも大きな謎だった。演奏も振る舞いも「独特」そのもの。しかし、じっくり耳を傾ければその音楽は聴く者の心を強く励まし、深く静かに説得してくれる――高名な批評家、若き日を知るミュージシャン、仕事を共にしたプロデューサーなどが綴った文章に加え、村上春樹自身のエッセイと「私的レコード案内」でその魅力の真髄に迫るアンソロジー

まさに「セロニアス・モンクのいた風景」で、様々な人たちがモンクについて語っている文章を集めたものだ。当然繰り返しもあるが、あえてそのまま収録されている。
変わっていて魅力的なエピソードが満載で、読んでいる分には楽しい。実際に付き合ったら大変だろうけど。
私の行きつけの床屋のマスターはジャズが大好きだが、モンクだけはいつまで経っても好きになれないと言っていた。確かに独特な音楽だけど、これはこれでアリじゃないかな。

セロニアス・モンクのいた風景

セロニアス・モンクのいた風景