めぐり逢わせのお弁当 ★★★☆☆ シネマ・ジャック&ベティ

本作で長編デビューを飾るインドの新鋭リテーシュ・バトラが監督と脚本を務め、インドの弁当配達システムを題材に描くドラマ。間違えて届けられた弁当が取り持つ孤独な男女の出会いと心に染みる交流を映し出す。『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』などのイルファン・カーンが主人公を好演。弁当箱に入った手紙を通してお互いを知る二人の繊細な物語に心奪われる。


監督:リテーシュ・バトラ
脚本:リテーシュ・バトラ
出演:イルファン・カーン、ニムラト・カウル、ナワーズッディーン・シッディーキー

そもそも、弁当運び人がいるということがよく分からない。普通に考えれば旦那に持たせればそれで済むことだと思うが、それだと朝早く作らないといけないということなのか。それでもよく分からないシステムだな。
まあ、それはさておき、その弁当が間違って届いてしまったことから始まる物語である。ありがちといえばありがちの展開を辿るのだが、インドが舞台というのが色々と興味深かった。主演女優のニムラト・カウルも綺麗だったね。
ラストは観るものに判断を任せる格好になっている。結構唐突に終わるのだが、これがかえって余韻を残す結果となっていて良かった。