ブルックリン・フォリーズ(ポール・オースター)★★★☆☆ 8/4読了

幸せは思いがけないところから転がり込んでくる──傷ついた犬のように、私は生まれた場所へと這い戻ってきた──一人で静かに人生を振り返ろうと思っていたネイサンは、ブルックリンならではの自由で気ままな人々と再会し、とんでもない冒険に巻き込まれてゆく。9・11直前までの日々。オースターならではの、ブルックリンの賛歌、家族の再生の物語。感動の新作長編。

相変わらず、オースターはいいね。人間生きてりゃ色々あるよな的な物語。笑えるし、深いんだよな。最終的には丸く収まるんだけど、それが9・11直前というのが、一筋縄ではいかないところ。
たまたま、この本を読み終えた後にDVDで『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』を見た。これは9・11で父親を亡くした少年の話だ。オースターを読み終えた後にこの映画っていうのが興味深い符合だった。

ブルックリン・フォリーズ

ブルックリン・フォリーズ