グランクリュ(ディナー)

今のシェフになってから初めてのディナーである。渋谷で映画を観たのはグランクリュで食事をするためなのだ。
開店直後の17時に入店して、カウンターの一番奥へ。さすがに客は私一人しかいない。コースもあるのだが、アラカルトで下記を注文した。照明が暗かったので写真はなし。
パテ・ド・カンパーニュのハーフ
そら豆のポタージュ
わかさぎのフリット
子羊のロースト


パテ・ド・カンパーニュはハーフでも普通の店の一人前はあった。ワインはまずシャンパンをグラスで。そら豆のポタージュはちょっと粗くつぶしてあったので、そら豆がより感じられたな。グラスの白は、まず1999年のモレ・サン・ドニ。わかさぎのフリットでアリゴテへ。フリットは衣が極薄で、ほとんど素揚げだった。分量はちょっと少なめにしてもらった。
メインの子羊は食べ始めの頃からじっくり火を入れていただけあって、きれいなピンク色である。脂身を取り除いていないので、結構なボリュームがある。ただ、この脂身が甘くて美味しいんだよな。グラスの赤は、ボルドーブルゴーニュ、オーストラリアからのチョイス。全部試飲させてもらって、結局2001年のジュブレ・シャンベルタンにした。
せっかくなのでチーズも注文。盛り合わせを食べるほどではなかったので、ウォッシュチーズ1種のみ(カリカリにした薄切りバゲット二切れに干し葡萄も付く)。食後酒は蒸留酒に葡萄果汁を混ぜたお酒で名前は失念。これがなかなか美味しく、サービスでお代わりもくれた。
お腹はいっぱいだがデザートも食べたいので、ランチ用の小さいデザートを出してもらった。それにコーヒー。コーヒーはお代わりももらってしまった。
すっかり満足して帰ろうとしたら、最後にショックなことがあった。ソムリエールが結婚を機に退職し、お店自体も4月15日で閉店とのこと。ソムリエールの結婚はとてもめでたいのだが、お店がなくなってしまうのは大ショックだった。大好きなお店だっただけに途方に暮れてしまった。

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