平成猿蟹合戦図(吉田修一)★★★☆☆ 11/23読了

新宿で起きた轢き逃げ事件。平凡な暮らしを踏みにじった者たちへの復讐が、すべての始まりだった。長崎から上京した子連れのホステス、事件現場を目撃するバーテン、冴えないホスト、政治家の秘書を志す女、世界的なチェロ奏者、韓国クラブのママ、無実の罪をかぶる元教員の娘、秋田県大館に一人住む老婆…心優しき八人の主人公が、少しの勇気と信じる力で、この国の未来を変える“戦い”に挑んでゆく。希望の見えない現在に一条の光をあてる傑作長編小説。

群像劇なのだから仕方がないのだが、イマイチ感情移入がしにくいというか、物語に集中できないんだよな。ただ、あらすじも知らずに読み始めたので、先がどうなるのか分からないという点では面白かった。
個人的には『横道世之介』の方が好きだなあ。

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