ワールドカップ決勝 ニュージーランドvsフランス

オークランドニュージーランド)共同】4年に1度、ラグビー世界一を決めるワールドカップ(W杯)の第7回ニュージーランド大会最終日は23日、同国北島オークランドのイーデン・パークで決勝を行い、ニュージーランドがフランスに8−7で辛勝し、1987年の第1回大会以来、24年ぶり2度目の優勝を果たした。
 開催国代表オールブラックスは前半15分にプロップのウッドコクが先制トライを挙げ、5−0で折り返した。後半6分にPGで加点。その後はフランスにトライを許して守勢に回ったが、1点差で逃げ切った。フランスは3度目の決勝進出だったが、またも初優勝を逃した。8−7のスコアは決勝の最少得点記録で、1点差も最少だった。
 今大会のトライ王は6トライのクレール(フランス)とアシュトン(イングランド)。62点を挙げたM・ステイン(南アフリカ)が得点王に輝いた。
 次回大会は2015年にイングランドを中心とした英国で開催される。19年大会は日本開催が決定している。

オールブラックス勝って良かったよ。それにしても最後はハラハラした。
両チームのスタンドオフが怪我で退くという異常事態だったが、オールブラックスは選手層が厚かった。不振のSHのウィップーをスパッと代えたのもさすがだった。
オールブラックスの先制トライのラインアウトからのサインプレーは見事だったし、フランスの主将デュソトワールのトライも素晴らしかった。
フランスは負けはしたけど、マン・オブ・ザ・マッチにも選ばれたデュソトワールの活躍はすごかった。ボールを持ったらとにかく突っ込むし、あらゆる場面に顔を出して、常に身体を張ってプレーしていた。あれこそ主将のプレーだよな。
母国開催ということで、オールブラックスの主将リッチー・マコウの肩に掛かる重圧は相当なものがあったと思う。それをはね除けての優勝は本当に素晴らしかった。エリス・カップを誇らしげに掲げる姿にこちらも何だか目頭が熱くなった。