シューマンの指(奥泉光)★★☆☆☆ 6/24読了

シューマンに憑かれた天才美少年ピアニスト、永嶺修人。彼に焦がれる音大受験生の「私」。卒業式の夜、彼らが通う高校で女子生徒が殺害された。現場に居合わせた修人はその後、指にピアニストとして致命的な怪我を負い、事件は未解決のまま30年の年月が流れる。そんなある日「私」の元に修人が外国でシューマンを弾いていたという「ありえない」噂が伝わる。修人の指に、いったいなにが起きたのか。鮮やかな手さばきで奏でる“書き下ろし”長篇小説。

この本は駄目だな。シューマン論は分からないなりにもそれなりに面白くて曲を聴きたくなるんだけど、ミステリとしての結末がひどい。ああいう風にしちゃうと、どこまでが「実」でどこまでが「虚」なのかが全く分からなくなってしまう。かなりガックリ来た。

シューマンの指 (100周年書き下ろし)

シューマンの指 (100周年書き下ろし)