新参者(東野圭吾)★★★★☆ 5/30読了

日本橋。江戸の匂いも残るこの町の一角で発見された、ひとり暮らしの四十代女性の絞殺死体。「どうして、あんなにいい人が…」周囲がこう声を重ねる彼女の身に何が起きていたのか。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、事件の謎を解き明かすため、未知の土地を歩き回る。

かなり評判が良かったので読んでみたかったのだが、図書館のリクエストは恐ろしい数字になっている。仕方がないので古本を購入した。
ものすごく面白いという本ではないが、評判通り人情味溢れる好著だった。連作短編とも言えるし、長編の各章が一話完結になっているとも言える。各章での小ネタをうまくつなぎながら、最終的に1つの殺人事件の解決に至るようになっている。各章の登場人物が魅力的で、それが刑事・加賀恭一郎を介して有機的に結びついている構成が巧い。東野圭吾は脂がのってるねえ。

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