ぶらん(ディナー)

昨年の年末に行って以来の二度目の訪問。仕事の打ち上げも兼ねて会社の人と。
前回はシェフの他に女性が一人居たのだが今回はシェフのみだったので、どうしたのか訊いてみると、女性はお店を辞めて海外に行ってしまったらしい。その後はいっとき奥様が手伝っていたようだが、小さい子供がいるのでなかなか手伝い続けることもできず、今は一人で対応しているということだった。
店には一番乗りで、前回同様シェフの目の前に座ることができた。前回は安いほうのコースにして、最後に肉料理も出してもらったのだが、今回は高いほうのコースをお願いした。
前菜の盛り合わせは相変わらず見た目も味も素晴らしかった。最初の一杯はグラスのクレマン。前回訪問時の料理に合わせたお任せグラスワインが非常に良かったので今回もお任せでグラスワインを出してもらうことにした。しかも前回とはなるべく重ならないようにというお願いをして。
次のワインは勝沼醸造の「アルガブランカ クラレーザ」という甲州種の白ワイン。このワインのことは全く知らなかったのだが、これが実に美味しかった。爽やか且つ控えめで料理の味の邪魔をしない。これは個人的に購入したくなった。
次の料理はサラダで、鎌倉野菜に塩昆布という面白い組み合わせだった。味付けがしっかりしていていいね。ワインはルイ・ラトゥールのオークセイの白。こちらの方が香りが華やかで味もフルーティだった。次の料理は川海老のフリットプロシュートのせ。調理前の川海老がまだ生きているところを見せてくれた。これをかき揚げ風に揚げて一口大に切って、それにプロシュートをのせてある。これがサックサクで実に美味しかった。プロシュートのしょっぱさがいい味付けになっている。
次のワインはサンセールの白(作り手失念)。これはかなりさっぱり目だったかな。更にピュリニー・モンラッシュ(ポール・ペルノ)を飲んで、シャサーニュ・モンラッシュ(作り手失念)も同行の人から少しもらった。
パスタから赤へ移行。最初はマルサネ(作り手失念)をグラスに注いでくれたのだが、これでは濃厚なラグーソースに負けてしまうというシェフの判断でジュブレ・シャンベルタン(多分アンリ・リシャール)に急遽変更。マルサネはオマケでそのまま飲ませてくれた。確かにマルサネは酸味が上品だったが、やや軽い。濃厚なラグーソースがかかったペンネにはジュブレの方が合っていた。
ここで出てきた自家製の丸パンおよび無花果パンがまた絶品だった。シェフは昔パンも焼いていたということで、道理で美味いはずだ。
魚料理は太刀魚。オレンジベースのソースが美味しかった。ここで改めてマルサネ。軽やかな酸味が魚には合ってたね。
肉料理はぶらんのスペシャリテピノ・ノワール味噌に漬け込んだ鴨肉。ワインはモレサンドニ(ミシェル・マニャン)。この鴨肉は前にも食べたけど、やはり最高に美味い。ピノ・ノワール味噌ということで、ブルゴーニュの赤との相性はバッチリだ。ミシェル・マニャンは初めて飲んだけど、美味しかったね。このワインは確か2杯飲んだと思う(記憶が曖昧だが)。
締めは白いご飯と赤だし。これがまた落ち着くんだよなあ。デザートはちょっと固めの大人向けプリン。飲み物はコーヒーではなくてお茶。
ワインはオマケで頂いたのを含めるとグラスで10杯飲んだようだ。シェフとの会話が楽しくて、料理が美味しいのでちょっと飲み過ぎたね。
料理とワインと会話。最高に素晴らしいひとときを過ごすことができた。是非また行きたい。

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