早明戦で久し振りに熱くなったな。今季不甲斐ない明治が最後の最後で意地を見せてくれた。まさに溜飲が下がる思いだね。
キックオフ直後のチャンスを逃して嫌な感じだなと思ったら、案の定８分に早稲田に先制された（ゴールは失敗）。その後明治も粘り強くディフェンスして、27分には右隅にトライを返して5-5。難しいゴールを田村が決めて7-5と逆転した。比較的易しい位置のゴールを外した早稲田の佐藤とは対照的だった。
前半の後半、早稲田はペナルティを得てもＰＧを狙わずにラインアウトやスクラムを選択してトライを取りに来た。ここを明治は凌いだ。更に前半終了間際、早稲田は二度のＰＧのチャンスを二度とも外した。ここを失点せずに乗り切ったのは大きかった。
後半開始早々明治は主将杉本のトライで更に波に乗った。出足が明治の方がいいし、ブレイクダウンでも明治の方が優っていた。８分の松本のトライも、そこに至るまでの過程が素晴らしかった。
24-10とリードして最終盤。ここから早稲田の猛攻が始まる。明治もフォワード近辺で時間をつぶそうとするのだが、反則を犯したりしてなかなかうまくいかない。36分には左隅にトライを取られて24-15。キッカーを田邊に替えてきた早稲田は難しいコンバージョンを決めて24-17と食い下がる。更に、ロスタイムに今度は右隅にトライして24-22。時間からして、入っても外れてもこのコンバージョンでノーサイドの局面。ボールは何とポストに当たって外れた。外れた瞬間にレフリーの笛が鳴ってノーサイド。明治の早明戦９年振り勝利の瞬間だった。
早稲田は明治のことを大分甘く見ていたようだな。勝つだけじゃなくて内容を問いたいなんて話もあったみたいだしね。前半終了間際にゴール正面でペナルティをもらってもＰＧを狙わずにスクラムを選択したあたり、大分驕りがあったような気がするね。まあ、甘く見られても仕方のない今季の明治だったけど、失うものは何もない捨て身の気迫が早稲田を上回ったな。ナイスゲームでした。この勝利を是非来季につなげて欲しいね。
