32 人が流れ着いた太平洋の涯の島に、女は清子ひとりだけ。いつまで待っても、無人島に助けの船は来ず、いつしか皆は島をトウキョウ島と呼ぶようになる。果たして、ここは地獄か、楽園か? いつか脱出できるのか――。欲を剥き出しに生に縋りつく人間たちの極限状態を容赦なく描き、読む者の手を止めさせない傑作長篇誕生!
元々あまり期待していなかったので、それなりには面白かった。女の強さを書きたかったのか、社会風刺をしたかったのか、はたまた・・。軸がぶれるので、結局何が書きたかったのかがよく分からない。
『OUT』や『グロテスク』くらい気合いの入った新作を期待したいのだが、もう無理なのかなあ。
東京島 | |
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