スクランブル交差点。人ごみの中、センター街へむかって走る。負けるものか。走りながら稔は胸の内で繰り返す−。ノスタルジックな渋谷を描いた、渋谷オシゴト系青春小説。NHK出版ホームページ連載に加筆修正して単行本化。
山本幸久の仕事小説はやっぱり面白い。8時半の女というアイディアもいい。主人公がその8時半の女とデートをしたときにユーロスペースへ映画を観に行くんだが、ユーロスペースは実は別の場所に移ってしまっていたという描写も細かくてシビれた。一気読みしてしまう面白さだったね。
渋谷に里帰り | |
山本 幸久 日本放送出版協会 2007-10 売り上げランキング : 367703 おすすめ平均 仕事が面白くなる瞬間 それでも20年後の僕らは、この街で生きている 「負けるものか」という気持ち Amazonで詳しく見る by G-Tools |