志の輔のにぎわい(横浜にぎわい座)

<立川志の彦:つる>
今日が初高座だそうで、実に初々しかった。4月1日に初高座なんて記念になるだろうな。正直、笑えるというレベルには達していなかったが、お客さんの拍手は温かかったね。


立川志の輔:踊るファックス>
志の彦の入門時の話から、ベトナムカンボジアに行った話へ。短い噺一席分くらいの長いマクラだった。「踊るファックス」は聴いたことがあるので、正直別の噺が良かったなと思ったが、細部は忘れていたので十分に楽しめた。


<仲入り>


柳家紫文
仲入り後はまた志の輔と思いきや柳家紫文。三味線漫談というのだろうか、私は初めて見たのだが、あんまり笑えなかったなあ。最後に片足でかっぽれ踊ったのはすごかったけど。
8時半くらいから始めて、「今日はたっぷりやっていいと言われた」と言って、かっぽれまで踊って8時50分くらいだったかなあ。いつもにぎわい座って9時くらいに終わるから志の輔のトリの演目が短いと嫌だなと心配していたのだが・・。


立川志の輔:徂徠豆腐>
「寄り回り波」の被害に遭った富山県入善町での公演の際に被災地を訪れたときの話からボランティアの話へ。そこから「徂徠豆腐」へとつなげていった。うまいつなげ方だったね。
以前、談春が9時という時間を随分気にしていた記憶があるのだが、志の輔は気にするそぶりもなくたっぷりやってくれた。結局終わったの10時だったもんなあ。
一旦幕が下りてまた上がって、客に時間を訊いて、10時と知って驚いていた。時間が時間なのでアフタートークはなしで「みんな早く帰りなさい」と言って終わった。
にぎわい座で志の輔を聴いたのは初めてだったが、やっぱり小さい小屋の方がいいね。まあそれは志の輔に限ったことではなくて、落語はあれくらいがちょうどいいよ。さすがに人気者の志の輔だけあって、志の輔が喋るだけで何でもかんでも笑っちゃう人がいるんだが、ああいうのはちょっと興ざめだな。