日本選手権決勝 三洋vsサントリー 秩父宮ラグビー場 テレビ観戦

溜飲が下がる思いとはまさにこのことだろう。三洋の積極的なラグビーサントリーのクリンチ・ラグビーを粉砕してくれた。見終わって何だかスカッとしたね。
この試合が面白くなるためには三洋が常にサントリーをリードする必要があった。まさに三洋はこちらの期待通りに試合を進めてくれた。前半10分までにPGとトライで10-0といきなりリードした。その後も15分に三宅のトライで17-0と更にリードを広げたのだが、SHを田中に替えてきたサントリーが逆襲に転じ、前半は三洋の17-11で折り返した。
後半も三洋が先に点を取った。4分のPGの後、8分にはホラニのトライ。大きなホラニが実に巧みにステップを切った。16分にも田邊がPGを決めて30-11と大きくリードした。あと一本三洋がトライを取れば決まりだったが、31分にはサントリーも平が意地のトライ。ゴールも決まって18-30。2トライ2ゴール差以内に詰め寄ったのだが、三洋は34分のホラニのトライでとどめを刺した。今度のホラニサントリーのディフェンスを蹴散らしての力のトライだった。
最終スコアは40-18。三洋は一度もサントリーにリードを許さなかった。田邊のゴールが100%成功したのも大きかったね。負けていてはサントリー自慢のフォワードでの時間潰しも使えない。三洋の完勝だったね。特にボール争奪戦でサントリーを圧倒した。正確な数字は分からないが、かなりの数のターンオーバーがあったはずだ。三洋の圧力のせいかサントリーにはミスが多かった。後半出てきた野村がペナルティからのタッチをインゴールで割ってしまったのは最悪のミスだった。
三洋のどこからでもアタックするラグビー、そして粘り強いディフェンスをするラグビーは観ていて実に楽しかった。今季一番強かったのは三洋だということを今日証明できて良かったね。宮本監督の男泣きにはこっちもちょっとグッと来るものがあった。


三洋vsサントリー(40-18)