先日、「志の輔こらぼ 能楽どーや」で右も左も分からないまま狂言を観たのだが、基本ぐらいは押さえておくかと図書館で借りた。
能と狂言を総称して「能楽」というのは志の輔が教えてくれたので知っていたが、その演目のことを「曲」と呼ぶのは知らなかった。「初めて観るならこの曲がおすすめ6」という章では、私が観た「二人袴」も紹介されていた。やっぱり初心者向けだったんだな。
「大曲を披く」(たいきょくをひらく)という言葉も初めて知った。
狂言を修業するプロセスには、いくつかの節目があります。
年齢や経験から、この時期にはこの曲を習得しておかなければならないというものが決まっていて、節目ごとに「大曲」と言われる重要な作品を初演します。この初演のことを「披く」と言います。
大曲とは「三番叟」「那須語」「花子」「釣狐」の四曲を指す。例えば野村萬斎のプロフィールには「1970年「靱猿」の子猿で初舞台。1988年「釣狐」を披く」という具合に書かれている。
写真が豊富だし、狂言の歴史から、名曲ダイジェスト、狂言師の系統まで網羅されているので、初心者にはうってつけではないだろうか。
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