週末の大学ラグビー2試合

遅ればせながらTVKで放映された2試合を録画で見た。

関東学院大、無傷の6連勝!中園が60メートル独走トライ
 2連覇を目指す関東学院大が、大東大を33−15で下して無傷の6連勝。開幕戦から連続トライを続けるWTB中園真司(3年、佐賀工)が2トライし、通算トライ数も13に伸ばした。今春卒業した日本代表WTB北川智規(23)=三洋電機=が昨年リーグ戦で記録した14トライを上回るハイペース。“北川超え”の中園が、昨季果たせなかった大学日本一へとカントーを導く。

まずはリーグ戦グループの関東学院大vs大東大。関東の中園いいねえ。素晴らしいキレとスピードだな。FBの山下も力強くて速い。大東もエモシ・カウヘンガを中心としたフォワードは力強いんだが、なんか中途半端だった。前半の最後ペナルティを得た場面ではやっぱりPGを狙ったほうがよかったんじゃないかな。全体を通して、総合力で関東の方が一枚も二枚も上手だった。
法政が東海に負けたことを考えると、関東の優勝は固そうだな(まあ何が起きるか分からないけど)。

CTB今村の連続トライで帝京大を圧倒!早大が開幕5連勝
 関東大学ラグビー対抗戦(12日、秩父宮ラグビー場ほか)対抗戦グループ6連覇を目指す早大が、帝京大を57−19と圧倒して開幕5連勝。唯一全勝をキープし、00年度からの対抗戦の連勝も41に伸ばした。CTB今村雄太(4年、四日市農芸)が、後半12、15分に勝利を決定づける連続トライ。大学の授業を優先させ、13日に07年ワールドカップ(W杯)アジア地区最終予選(香港)に出発する日本代表入りを断念した悔しさを、試合で爆発させた。

続いて対抗戦グループの早稲田vs帝京。開始早々は完全に早稲田ペース。13分までで17-0とリードした。ところが15分の帝京の堀江のトライがすごかった。ラックサイドでボールを受けると、早稲田の選手を二人、三人と蹴散らして20mくらいを一人で突破してトライしてしまった。最後は五郎丸も止められなかった。このトライを見たときには思わず拍手してしまった。慶応時代の野澤を彷彿とさせるプレーだった。20分にもモールサイドからまたもや堀江がトライ。その後お互いに点を取り合って、前半は早稲田の22-19と帝京大善戦である。ただ、いかんせん前半の帝京のラインアウトはひどすぎた。
後半開始早々早稲田のペナルティで帝京が早稲田陣奥へタッチキックを蹴るのだが、なんとこれがノータッチ。ここから逆襲されてわずか開始2分で菅野にトライされてしまった。このプレーがこの試合の明暗を分けたな。結果的には早稲田勝ちは動かなかったと思うが、あそこできちんとタッチに出してマイボールラインアウトを確保して、モールからトライが取れたなら、もうちょっと違った展開になっただろう。
その後は早稲田の一方的な試合展開となった。帝京はラインアウトは修正してきたのだが、バックスに決定力がなく、終盤はフォワードの足も止まってきた。逆に早稲田は最後までフィットネスが落ちなかった。矢富をウィングで使う余裕まであったもんなあ。
早稲田は残り、慶応と明治戦を残しているが、全勝優勝はまず間違いないんじゃないかな。対抗戦グループでは頭2つくらい抜けてるね。

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上位vs下位の試合だとあまり面白くないので、大学ラグビーはようやく少し前から見始めたところだ。慶応の山田、関東の中園、帝京の堀江は将来のジャパン候補だろうな。早稲田は挙げるまでもなくタレント揃いだ。ここまで見た感じでは、関東よりも早稲田の方が強いな。ただ、大学選手権の決勝まではまだ時間があるからそれまでレベルアップして是非接戦を演じて欲しい。関西の試合は見ていないので分からないが、同大や大体大が早稲田や関東を脅かすほど強ければ、大学選手権はさらに面白くなるけどね。