頭突きの真相とMVPの件

頭突きの相手であるマルコ・マテラッツィ選手(32)とのやりとりについて、ジダン選手は「とても個人的なことで、母と姉を傷つける、非常に耐え難い言葉をかけられた。彼はそれを何度か繰り返した。1度や2度は我慢したが……」と述べた。

 また「20億、30億人が見ている中での私の行為は許されないもので、特にテレビを見ていた子供たちに謝りたい」と語った。一方で「自分の行為について後悔はしていない。後悔すれば彼の言葉を認めることになるからだ。それは受け入れられない」と語った。

噂どおり家族を侮辱する言葉だったようだ(その内容までは分からないが、公にできないような言葉だったのだろう)。頭突きをするのは確かに悪い。一発レッドも当然だろう。だけど、「自分の行為について後悔はしていない。後悔すれば彼の言葉を認めることになるからだ。それは受け入れられない」と云ったジダンの肩も持ちたくなる。

W杯決勝で退場処分を受けたフランス代表MFジネディーヌ・ジダン(34=Rマドリード)が、大会MVPをはく奪される可能性が出てきた。12日付のイタリア紙レプブリカが、FIFAのゼップ・ブラッター会長(70)が示唆したと報じた。

 相手選手を頭突きして退場したジダンだが、記者投票による選考でMVPを受賞した。同紙から「フェアプレーの観点から賞が傷ついたのでは?」と問われたブラッター会長は「選考はFIFAではなく(投票した)ジャーナリストだ」と前置きした上で「FIFAの理事会にはスポーツ倫理に反する行為があれば、そこに介入する権利と義務がある」と続けた。

剥奪も何も、ジダンは別に自分からMVPをくれと云ったわけではないだろう。決勝の結果も見ずに投票したアホな記者の投票権こそ剥奪しろよ。