決勝トーナメント決勝 フランスvsイタリア

サッカーの第18回ワールドカップ(W杯)ドイツ大会最終日は9日、当地で決勝を行い、イタリアがフランスを1-1からのPK戦で5-3と退け、1982年スペイン大会以来、6大会24年ぶり4度目の優勝を遂げた。4度の王座はブラジルの5度に次ぐ歴代単独2位。フランスは2大会ぶり2度目の優勝を逃した。
 試合はフランスが前半7分に、現役最終試合に臨んだジダンのPKで先制すると、イタリアは同19分にマテラッツィが同点ゴール。その後はフランスが押し気味に進めながらも1-1のまま90分を終了。延長後半5分にジダンが退場する予想外の展開を経て延長でも得点がなく、PK戦で5人全員が決めたイタリアが栄冠をつかんだ。決勝でのPK戦決着は、ブラジルがイタリアを制した1994年米国大会以来2度目。
 開催国のドイツは8日の3位決定戦でポルトガルを3-1で破り、3位となった。

味の悪い決勝戦となってしまった。フランスはジダンのお陰で決勝まで来られたとも言えるし、ジダンのせいで優勝できなかったとも言える。
フランスの先制点のきっかけとなったマルダへのマテラッツィのファウルはリプレイを見る感じではさわっていないように見えたね。だけどあまりイタリアの抗議はなかった。後半イタリアの同点弾もマテラッツィだった。ピルロの右CKに合わせたヘディングシュートで、これは文句なしだった。全体としてはフランスが有利に試合を進めていたように見えたが、イタリアのディフェンスは固かった。後半16分、トッティが働いていないと見るやデロッシにすっぱり替えたリッピ監督の采配も見事だった(全く働いていなかった中村俊輔をいつまでも替えなかったジーコ監督とはえらい違いだ)。
そして延長後半5分に事件が起きてしまった。朝食の支度をしながら見ていたので、最初は何が起きているのか分からなかった。相手はここでもマテラッツィだった。きっと何かよほど頭に来ることを言われたんだろう。それにしても頭突きはダメだよなあ。なんで自身のキャリアをこんなことで終わらせてしまったんだろう?見ていて非常に悲しくなった。延長前半14分にはフリーでヘディングシュートというチャンスがあったのだが、ブフォンに阻まれた。もしこれが入っていたら、きっとそのままフランスが優勝していただろう。まさに天国から地獄の数分間だった。
このレッドカードを見て、フランスを応援していた気持ちが一気に萎えた。そして、この試合イタリアが勝つだろうなと感じた(一人多いからとかではなくて)。結果はやはりPK合戦でのイタリアの勝利となった。ブフォンが許したゴールは、オウンゴールとこの試合のジダンのPKのみ。ブフォンは最優秀GKに与えられるレフ・ヤシン賞を受賞した。「最優秀選手に贈られるゴールデンボール賞は、記者投票の結果に基づき10日午前(日本時間同日夕)に発表される」らしいが、MVPもブフォンでしょう。
私にとって、今回のワールドカップは、柳沢のシュートミス、ジダンの頭突き、そしてブフォンのファインセーブとして記憶に残ることになるだろう。

【追記】
なんとMVPはジダンだった。何考えてんだろう。訳分からん。