トマス杯準決勝

第1試合は中国対インドネシアで13時から、第2試合はデンマーク対マレーシアで17時からと予定されている。私は12時20分頃千駄ヶ谷駅に着いた。そこのコンビニでサンドイッチを買って、東京体育館の軽食コーナーでそれを食べた。売店で記念のTシャツを買ってから席へ。SS席最前列の中央やや右よりの席。線審まで3メートルくらい。自分でも線審できるくらいの近さである。コートの縦方向から見る位置で、これ以上ないくらいいい席だった。
今大会からラリーポイント制が導入されており、サーブ権なしの21点3セットマッチである。20対20になったら先に2点差付けた方の勝ち。但し、それも30点まで。サーブミスでも相手に1点入るので、サーブは絶対にミスできない。


<中国対インドネシア
第1シングルス:リン・ダン(世界ランク1位)対タウフィック・ヒダヤット(同11位)
リン・ダンのクロスのスマッシュが面白いように決まって、リン・ダンが圧倒した。タウフィック・ヒダヤットはスマッシュが少なく、その差が出たようだ。ラリーポイントだと一発のスマッシュで1点が入るので、強烈なスマッシュを持っている方が有利だ。
勝者:リン・ダン スコア:21 - 16、21 - 8

第1ダブルス:カイ・ユン、フ・ハイファン(世界ランク3位)対ルルク・ハディアント、ユリアント・アルベン(同5位)
マレーシアペアがリードしていたのだが、中国ペアが追い上げてジュースに。最後は中国ペアが振り切った。第2ゲームも接戦だったが、中国ペアの方が少し強かった。関係ないけど、フ・ハイファンはマリナーズの城島に似ていた。
勝者:カイ・ユン、フ・ハイファン スコア:24 - 22、21 - 17

第2シングルス:バオ・チュンライ(世界ランク6位)対ソニ・ドイ・クンコロ(同19位)
第1ゲームはバオ・チュンライが取った。第2ゲームはソニ・ドイ・クンコロが大きくリードしたのだが、バオが追いついてジュースになり、最後は結局バオが勝った。
勝者:バオ・チュンライ スコア:21 - 17、24 - 22

中国の圧勝だった。1ゲームも落とさずに3―0勝ちである。しかし、観ている方はこれではつまらない。しかも次の試合が17時からなのに、15時半くらいに終わってしまった。繰り上げて16時からやってくれればいいのだが、そうもいかない。軽食コーナーでちょっと食べた後は席に戻って、音楽を聴きながらずっと本を読んでいた。そういえば、誰だかの三味線の演奏や、何とかというアイドル3人組のパフォーマンスもあったな。

デンマーク対マレーシア>
第1シングルス:ピーター・ゲード (世界ランク3位)対リー・チョンウェイ(同2位)
世界ランクの2位と3位の対戦ということで接戦を期待した。実際に接戦となったのだが、結果的にはランクが低い方のピーター・ゲードがストレート勝ちした。
勝者:ピーター・ゲード スコア:21 - 19、21 - 18

第1ダブルス:マーチン・ルンドガード・ハンセン、イエンス・エリクセン(世界ランク1位)対クー・ケンケット、チャン・チョンミン(同6位)
結果的にはこの試合が最も白熱した。最初のシングルスでデンマークが勝っているので、私はマレーシアの応援である。基本的にはランクが低い方を応援したいということもある。第1ゲームはマレーシアペアが取った。マレーシアペアはやたらに気合いが入っている。そして長身のデンマークペアが打ってくるスマッシュをことごとく拾っていた。そして第2ゲーム。これが大激戦となった。20-20のジュースから両者一歩も譲らない攻防が続き、最後は長いラリーの末、ハンセンのスマッシュが決まった。30-28だった。この最後のラリーが本当に素晴らしかった。ゲーム終了後もしばらく拍手が鳴りやまなかった。但し、第3ゲームはちょっとデンマークペアの集中力が切れてしまい、マレーシアペアの勝利となった。これで1勝1敗。
勝者:クー・ケンケット、チャン・チョンミン スコア:17 - 21、30 - 28、6 - 21

第2シングルス:ケネス・ヨナセン (世界ランク7位)対ムハンマド・ハフィス・ハシム(同10位)
インドネシアとマレーシアには長身の選手があまりいないのだが(中国は長身が多い)、このハシムはかなり背が高かった。長身のデンマーク選手に体格的に引けを取っていない。ハシムのジャンピングスマッシュはかなり威力があったが、いまひとつ正確性に欠けた。最初のゲームを取ったものの、続く2ゲームをヨナセンに取られて負けた。これでデンマークの2勝1敗。
勝者:ケネス・ヨナセン スコア:20 - 22、21 - 12、21 - 17

第2ダブルス:マシアス・ボー、カールステン・モゲンセン(世界ランク4位)対チューン・タンフック、リー・ワンワー(同7位)
マレーシアのダブルスのペアはとにかく気合いが入っている。デンマークのペアは両方とも長身で痩せていて、顔まで何だか似ている。1ゲームずつ取り合ったファイナルゲームの途中でボーがレッドカードを受けて、マレーシアペアに1点が加えられる。この1点が大きく、マレーシアペアが勝利した。これで2勝2敗。
勝者:チューン・タンフック、リー・ワンワー スコア:13 - 21、21 - 15、19 - 21

第3シングルス:ヨアヒム・ペルソン(世界ランク20位)対クァン・ベンホン(同15位)

マレーシアのダブルスのペアは気合いが入っているのだが、どうもシングルスの選手はおとなしい感じの選手が多い。それから、自分からスマッシュをあまり打たずに、繋げていって得点するパターンが多い。ベンホンもそんな感じ。ペルソンにバシバシ打ち込まれて第1ゲームを落とした。2ゲームは開き直って結構打っていたのだが、最後の最後にミスが出て、結局負けた。
勝者:ヨアヒム・ペルソン スコア:21 - 12、21 - 19

接戦の末、デンマークが3勝2敗で決勝進出を決めた。マレーシアはダブルス2つ勝って、シングルスを全部負けてしまった。やっぱり積極的にスマッシュを打っていかないと勝てないね。

試合が終わったのが21時50分。10時間近く東京体育館に居たことになる。最後の方はお尻が痛くなったな。それにしても、試合の順序が逆だよな。中国対インドネシアの試合の方が後だったら、1時間半くらい早く帰れたのに。そんなこと考えてたらどっと疲れた。しかし、トッププレーヤーのプレーは迫力があった。間近で見られてちょっと感動した。それから、インドネシアとマレーシアの熱狂的な応援も印象に残った。