かもめ食堂 ★★★★★ 109シネマズMM横浜

いや〜、実にいい映画です。観終わってこれほど幸せな気分になれる映画も滅多にないだろう。荻上直子監督は3作目にして、代表作となるんじゃないかな。個人的にも今年のベストファイブ入りは確定だな。

フィンランドヘルシンキの街角でオープンした小さな食堂。主は日本人女性のサチエさん。メインメニューはおにぎり。でもお客さんはなかなかやってきません。サチエさんは扉が押される日を待ちながら、食器を磨き続けます。ある日、ついに初めてのお客さんの青年トンミがやってきました。日本かぶれの彼に、「ガッチャマン」の歌詞を聞かれたサチエさんは出だししか思い出せません。続きが気になって仕方ないサチエさんは、カフェで見かけた日本人女性に声をかけるのでした。

上映時間:102分
監督:荻上直子
原作:群ようこ
脚本:荻上直子
出演:小林聡美片桐はいりもたいまさこ 、ヤルッコ・ニエミ 、タリア・マルクス

ほとんど物語的な起伏はないのだが、観ていて全く退屈しない。小林聡美の存在感の賜物だろう。それがまたフィンランドという土地に不思議とマッチしている。それにしてもカモメ食堂の料理は美味しそうだった。やっぱり食べるという行為はそれ自体で何か人を幸せにするよな。できる限り家でもきちんと料理を作って、外で食べる時もきちんとした料理を出す店で食べたいね。それからコーヒーも美味しそうだった。ネスプレッソマシーンを買ってから、もっぱらネスプレッソかカプチーノになっていたけど、この映画観ていたらドリップコーヒーを飲みたくなった。例のおまじないを唱えると美味しくなるかな。
脇役の片桐はいりもたいまさこも安定感があったね。まあある意味このキャスティングなら 失敗しようがないという手堅さではあるけど。もたいまさこがどっかで小林聡美のことを「きみちゃん」と呼ぶんじゃないかとハラハラしたよ(呼ぶわけないか)。それにしても、小林聡美、可愛かったね。