ブルゴーニュ白飲み比べセット

年末にeX-WINEで福袋ワインセット(6本)を購入したのだが、そろそろ残りが少なくなってきた。そこで今度は「ブルゴーニュ白飲み比べセット」(5本)を購入。やはり日本の食卓には白の方が合わせやすいというのが、これまで飲んできての結論だ。赤は結構当たり外れがあるが、白はさほどないという印象もある(赤の方が美味しいのに当たった時の喜びも大きいんだけど)。それと白の方が赤ほど二日目に残らない気がする。

というわけで、これだ。

北はシャブリから南はマコネまで、ブルゴーニュテロワール別に飲んで縦断できる白ワイン飲み比べセットをご用意しました。ブルゴーニュとして外せない銘醸家のアリゴテも入り、10ヶ月ぶりの登場です。

内訳はこうなっている。

●シャブリ代表:「ジャン・コレ・エ・フィス」シャブリ2003

ブルゴーニュ最北端の産地シャブリ。辛口白ワインの代名詞ですね。キリッとした酸味と、引きしまったミネラル感こそシャブリの持ち味。シャブリに数多いるドメーヌの中でも、堅実なワイン造りで有名なジャン・コレをセレクトしました。ミネラルを保つためにぶどうの成育と収穫時期に徹底してこだわり、猛暑の影響でトロピカルになりがちだった2003年にも、ジャン・コレはしっかりと爽快さを保ったシャブリを造り出しました。

●コート・ド・ニュイ代表:「ショーヴネ・ショパンブルゴーニュ・ブラン2003

名門ドメーヌ、ショパン・グロフィエを引き継いだショーヴネ・ショパンブルゴーニュ・ブランですが、ブルゴーニュ・ブラン用に所有している区画は0.4ヘクタールと大変小さく生産量もわずかばかり。実は貴重な白ワインなんです。ヴォーヌ・ロマネにジュヴレ・シャンベルタンなど「赤ワインとして有名な村が多いニュイ地区で造られた白ワイン」という点がワイン好きの心をくすぐりますね。こちらの白ワインは樽の使われ方が絶妙で、独特のうま味がお楽しみいただけます。

●コート・ド・ボーヌ代表:「マルク・コラン」ブルゴーニュ・ラ・コンブ・ブラン2003
ブルゴーニュシャルドネ』という場合、多くはこのコート・ド・ボーヌ地区のシャルドネを指します。ムルソーやピュリニー・モンラッシェなどが有名な、フランス随一の白ワイン産地。セットに入るのはマルク・コラン。シャサーニュ・モンラッシェ村に隣接したサントーバン村の大地主で、ブルゴーニュ白の王様モンラッシェまでも手がける偉大な生産者です。白く見えるほど石灰を多く含んだ土壌から生まれるミネラルに、果実の風味を絡ませる絶妙なバランスのとり方はコート・ド・ボーヌ地区のぶどうだからこそ生まれる味。

●マコネ代表:「マルク・ジャンボン」マコン・ピエール・クロ・ブラン・キュヴェ・フュ・ド・シェーヌ2003

彗星のように現れた若手のマルク・ジャンボン。早くも各地で高い評価を受けている彼のブルゴーニュ・ブランです。徹底した低収量と遅摘みによって、貴腐ワインと見まごうほど凝縮した果実味がこのドメーヌの持ち味ですが、それでも新世界のシャルドネとは一線を画した味わいに仕上がるのは、ブルゴーニュテロワールの成せる技。きっちりとミネラルがふくよかな味を引き締めています。

●アリゴテ代表:「レシュノー」ブルゴーニュ・アリゴテ2003

ブルゴーニュの白として忘れてはいけないのがアリゴテ種の存在。一昔前までは酸味が鋭すぎたため、カシスリキュールとブレンドして造るカクテル「キール」用の白として名を馳せていたアリゴテですが、今では優れた生産者によって、ブルゴーニュシャルドネを凌ぐほどの素晴らしいアリゴテが多く生み出されています。こちらは、どんなワインを造ってもそつがなく、高いレベルを誇るレシュノーのアリゴテですから文句無しの1本。猛暑の2003年は、もともと豊かな酸味が持ち味のアリゴテにパワーをもたらしてくれました。

ヴィンテージは全て2003年。一本あたりの値段は平均して2,000円弱と手頃ではないだろうか。飲み比べるのが楽しみだな(ちゃんと味を覚えてないとダメだけど・・)。