女に狂い借金まみれになったあげく自殺した男、強姦され殺された私の女友達 ―。人の死が孕む不条理を鋭く抉った鎮魂の短篇6作。
目次
古墳の話
神の花嫁
「塩壼の匙」補遺
三笠山
飾磨
忌中
1つを選ぶなら「三笠山」だろうか。絶望の淵をのぞき込んだ夫婦がどん底へと落ちていく話だ。最後まで全く救いがない。読んでいて胸が塞がれるし、読むのをやめたくなるくらい読んでいて辛い。だけど、やめられない。これが文学の力なのだろう。
忌中 | |
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