予想通り

ラグビー日本代表の監督を務める萩本光威氏(46)の辞任が18日までに固まった。後任には初めて外国人ヘッドコーチの就任が有力となった。日本協会では19日の理事会で討議し、正式決定する。

 前神戸製鋼ヘッドコーチの萩本監督は04年に就任、その秋の欧州遠征でスコットランドに100失点するなど惨敗した。再建を期して続投したが、今年6月のアイルランド戦に連敗し、進退を協会側に預けていた。

日本ラグビー協会は日本代表初の外国人ヘッドコーチとしてフランス人のジャンピエール・エリサルド氏(51)を起用することを固めた。

 協会では国際的競争力をつけるため数年前から外国人指導者を視野に入れ、エディー・ジョーンズ豪州代表監督らを候補に人選を進めてきた。エリサルド氏は今年6月まで約3カ月間、日本代表のテクニカルアドバイザーを務め、フランスラグビーの導入に力を貸した力量が認められた。

 辞任する萩本光威監督(46)について、協会では厳しい指導など選手育成の手腕は買っており、本人の希望もあって日本代表へ人材を供給する若手指導の担当に起用する方針。

ほぼ予想通りの展開である。
フランス流に関して、以前ああだこうだと書いたが、よくよく考えれば南半球のラグビースタイルよりもジャパンには合っているのかもしれない。ジャンピエール・エリサルド氏のことはよく知らなかったので調べてみると、興味深い発言があった。

日本の選手たちの印象は、非常に真面目で我々のいうことを非常に良く理解している。しかし、良い部分であることが反対に作用することもあるのできちんと方向性を示していきたいと思う。
具体的には、誰が何をするかを決めるのではなく、ラグビーが持つ創造性を失わずにプレーヤーが演じなければならないことを意識づけること。

ラグビー協会のサイトにあった、5月に行われた香港戦直前合宿のリポートの中の一節である。特に「ラグビーが持つ創造性を失わずにプレーヤーが演じなければならないことを意識づけること」がいいね。体育会的な根性論で引っ張るのではなく、もうちょっと高度な理論と理念でチームを引っ張っていってくれることを期待したい。