建物の中に国境線がひかれた― 何も変わらないはずだったのにね。 ある時ヤツがふざけて言った。「この線から出たらダメってことにしよう」 私はわざと線から手を出してやった。ヤツは笑いながらその手を押し返した。そんな戯れを繰り返した。 それからどれく…
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