みかづき(森絵都)★★★★☆ 4/6読了

「私、学校教育が太陽だとしたら、塾は月のような存在になると思うんです」
昭和36年。人生を教えることに捧げた、塾教師たちの物語が始まる。
胸を打つ確かな感動。著者5年ぶり、渾身の大長編。

塾業界を舞台にした三世代にわたる家族の話。いやー面白かった。まさに今の時代にタイムリーだと思ったが、教育問題っていつの時代でもタイムリーな話題なんだろうな。
笑えるところも泣けるところも沢山あったけど、個人的には吾郎と頼子の下記の会話が印象的だった。
「お義母さん。父親として、ぼくはどうすべきなんでしょうね」
「どんな子であれ、親がすべきは一つよ。人生は生きる価値があるってことを、自分の人生をもって教えるだけ」

みかづき
みかづき森 絵都

集英社 2016-09-05
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