「この世界にアイは存在しません。」入学式の翌日、数学教師は言った。ひとりだけ、え、と声を出した。ワイルド曽田アイ。その言葉は、アイに衝撃を与え、彼女の胸に居座り続けることになる。ある「奇跡」が起こるまでは―。「想うこと」で生まれる圧倒的な強さと優しさ―直木賞作家・西加奈子の渾身の「叫び」に心揺さぶられる傑作長編!
「アイ」とは主人公の名前なのだが、「私」であり、「愛」であり、きっと「アイデンティティ」でもあるのだろう。生きづらさを感じている人たちにとっては、心に響くものがあるのではないだろうか。
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