ニセモノの妻(三崎亜記)★★★☆☆ 11/25読了

もしかして、私、ニセモノなんじゃない?ある日、六年間連れ添った妻はこう告白し、ホンモノ捜しの奇妙な日々が始まった―。けれどいったい、僕は誰を愛してきたのだろう?奇想の町の名手が切り拓く、愛おしき新境地。非日常に巻き込まれた夫婦の、可笑しくてホロリと切ない四つの物語。

先に読んだ妻(ニセモノ、ホンモノ?)が言っていた通り、表題作は星新一によく似ている。この表題作だけではなく、4つの短編は全て夫婦にまつわる話になっている。3つ目の坂の話や4つ目の断層の話も「らしい」けど、個人的には冒頭のマンションの話が一番三崎亜記っぽいなと感じた。一読して、ああこれは三崎亜記の小説だと思えるのって、なかなか凄いことだよね。

ニセモノの妻
ニセモノの妻三崎 亜記

新潮社 2016-04-22
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