LATURE/ラチュレ(ディナー)

観劇の後に、Gault&Millau(ゴーエミヨ)2017で明日のグランシェフ賞を受賞したばかりの室田さんのラチュレへ。今回はカウンターの右端。ケースの中身が紅葉した落ち葉に変わっていた。室田さんと相談して、メニューはアラカルトで3品。
突き出しは猪のリエット。ワインはクレマン。



一品目は、ミカンヒヨドリのサラダ仕立て。カラリと揚げてあり、骨も食べられる。頭の部分が美味しかった。ワインはヴィオニエ。



二品目は、クラシックな舌平目の料理。中本さんが作っているところをカウンターから見ていた。これは、ソースが抜群に美味しかったね。deco時代はあまりこういう料理は出てこなかったので嬉しい。deco/LATUREはジビエで有名だけど、クラシカルな魚介料理も十二分に美味しい。ワインは酸がきれいなシャルドネ。ただ、この合わせはどうだったかなあ。料理自体が完成しているので、敢えてということだったが、やはり普通にややコクのあるワインの方が良かったんじゃないかなあ。最初のヴィオニエをこっちで良かったかもしれない。プイイ・フュイッセもあるということで、後からちょこっと出してくれたが、これがあるなら最初からプイイ・フュイッセだったかな。本当はもっといいワインがあると、セラーからボトルを出して見せてくれるのだが、ボトルは頼めないので、見せてもらっても仕方がない。もう少し、グラスで合わせられるワインの種類を増やしてほしいなあ。




三品目のメインはツキノワグマのシヴェ(血を使った濃厚な煮込み)。バラ肉の部分なので、肉が柔らかい。肉の旨味が豚バラとは訳が違うね。肉とソースは濃厚なのだが、付け合わせの野菜が多いので、バランスが取れている。この料理も抜群に美味しくて、LATUREに来た甲斐があると思わせてくれるに十分だった。
ワインは最初がボルドーで2杯目がローヌのジゴンダス。両方ともしっかりとしたワインで、料理との相性も良かった。



デザートはパティシエール延命寺さんからの二択で、チョコとフォアグラのブリュレ赤ワインソース、トリュフのアイスと和栗のクリームを選択(もう1つの方が新作だったようで、後からちょっと後悔した)。これは、先日のデザートコースの会でのメインだったようだ。なかなか凝っていて美味しかった。毎回デザートも楽しみになってきたな。



料理は相変わらずの美味しさ。あとはワインか。山本さんには頑張って欲しい。まあ、食べながら、飲みながら、ああでもないこうでもないと話しているのは楽しいんだけどね。