ラバー・ソウル(井上夢人) ★★★☆☆ 1/16読了

洋楽専門誌にビートルズの評論を書くことだけが、社会との繋がりだった鈴木誠。女性など無縁だった男が、美しいモデルに心を奪われた。偶然の積み重なりは、鈴木の車の助手席に、美縞絵里を座らせる。

子供の頃の病気で異形となってしまった鈴木誠が美縞絵里へのストーカー行為を告白する体裁で話は進み、それ以外の部分も関連する人物の証言で構成されている。
図書館で借りたので帯はなかったが、もちろん最後にドンデン返しが来るだろうことは分かっていたので、結末は大体予想通りだった。
色々と細かい瑕疵はあるし、アンフェアに思われる箇所もあるが、構成が工夫されていて、なかなか面白く読めた。最後は切なかったね。

ラバー・ソウル

ラバー・ソウル