決勝トーナメント準々決勝:ドイツvsアルゼンチン、イタリアvsウクライナ

サッカーの第18回ワールドカップ(W杯)ドイツ大会第20日は30日、当地などで準々決勝の最初の2試合を行い、開催国ドイツがアルゼンチンを1−1からのPK戦で4−2と退け、2大会連続で準決勝に進出し、4強に一番乗りした。
 前半は中盤での激しいボールの奪い合いを展開し、0−0。後半はアルゼンチンが4分、DFアジャラの先制ゴールでリードすると、ドイツは35分、クローゼの今大会5点目となるヘディングシュートで追い付いた。延長戦は得点がなくそのまま1−1で終了。PK戦ではドイツのGKレーマンが相手のキックを2本止めた。ドイツはW杯でのPK戦で4戦全勝。

両チーム決め手を欠いた試合だったが、アルゼンチンがコーナーキックからワンチャンスを活かした。後半はリケルメクレスポを下げて逃げ切りを計ったのだが、クローゼのヘッドにやられた。バラックを起点にしたこのゴールはきれいだった。延長でも決着がつかずにPK戦へ。アルゼンチンはアジャラカンビアッソが止められて負けた。特にアジャラのシュートはしょぼかったなあ。あんなシュートじゃレーマンじゃなくても止められるよなあ。実は私はこの試合の勝者が優勝するのではないかと予想していた。そうなると今大会はドイツが優勝ということになる。果たしてどうなるか。

先手を取ったイタリアが快勝した。前半6分、右サイドバックザンブロッタトッティとのワンツーで突破し、ミドルシュートを決めて先制。後半のピンチをGKブフォンの好守で逃れると、14分にトッティの左クロスをトニが頭で決め、24分にもザンブロッタのパスをトニが左足で押し込んだ。一瞬のすきを見逃さない抜け目ない攻めが光った。
 ウクライナは後半、立て続けにつかんだ決定機を逃した直後に追加点を許したのが致命的。イタリアの堅守をあと一歩で破れなかった。 

イタリアの快勝だった。伝統の「カテナチオ」も健在だった。今大会はじめてまともにイタリアの試合を見たけど、強いじゃんイタリア。NHKの番組で「スー山口」が、ずばり優勝はどこ?と訊かれて「イタリア」と答えていたが、あながち穿った見方というわけでもなさそうだな。