阪神大震災のさなか、700㎞離れたN県警本部の警務課長の不破義人が失踪した。県警の事情に精通し、人望も厚い不破がなぜ姿を消したのか? 本部長の椎野勝巳をはじめ、椎野と敵対するキャリア組の冬木警務部長、準キャリアの堀川警備部長、叩き上げの藤巻刑事部長など、県警幹部の利害と思惑が錯綜する。ホステス殺し、交通違反のもみ消し、四年前の選挙違反事件なども絡まり、解決の糸口がなかなか掴めない……。
私は横山秀夫は『半落ち』しか読んだことがないのだが、ちょっと『半落ち』に似てるね。また、Amazonやbk1の書評でも言われているが、阪神大震災を持ってくる必要があったのかなというのも確かに疑問だ。『震度0』というタイトルはなかなかいいけどね。
と、グズグズ書いたが、私は結構面白く読みました。組織内の対立や抗争の物語が読みたかったからというのもあるけど。ただ、もう横山秀夫の警察ものは読まないだろうな。
震度0 | |
横山 秀夫 朝日新聞社 2005-07-15 売り上げランキング : おすすめ平均 警察内部の醜悪な人間模様はちょっともう… 強いものと弱いもの 頁をめくるのがもどかしいほどの面白さ Amazonで詳しく見る by G-Tools |