日本代表vsオーストラリア代表 1次リーグプールB リヨン

3-91という大敗だが、順当と言えば順当だし、予想通りと言えばこれまた予想通りである。願わくば50点以内と思っていたが、願いは虚しかった。前半途中まではなんとか凌いでいた。そして前半もスコアだけをみれば善戦していた(3-23)。但し、スタミナが切れてからはもうオーストラリアの攻撃を止める術はなかった。
今回カーワンは2チーム制を敷いた。端的に言えば、オーストラリア戦を捨てて、フィジー戦を勝ちに行く作戦である。私はこの作戦自体は支持していた。全ての試合に全力を尽くしてしまっては1勝も出来なくなる。前回のワールドカップを観てそう思った。
そう思っていたのだが、やはりオーストラリア相手にBチームで臨むというのも相当失礼なのではないかという気もしている。現にオーストラリアは格下の日本相手にもきちんと主力選手をスタメンに出している。もちろん日本の方が日程的に不利だからという事情はある。それでもテストマッチなのだからベストメンバーをスタメンに並べるというのが本筋だろう。IRBはワールドカップの出場国を減らして、今回のような大味な試合をなくそうとしているという話も聞く。その流れを後押ししかねない大敗である。
実際私の中でも結論は出ていない。テストマッチは全てベストメンバーで臨むべきだという考えとそれでは勝てる試合も勝てなくなるという2つの考えに揺れている。
ただ1つ言えることは次のフィジー戦が全てだということだ。ここに全力を注ぐためにオーストラリア戦では負傷交替以外にリザーブの選手を出さなかった。フィジー戦に勝てば、オーストラリア戦に出たメンバーも報われるし、カーワンの面子も保たれるし、残りの試合にも希望が持てる(それでもオーストラリア戦にベストメンバーで臨まなかったのは失礼だと思うけど)。逆にフィジー戦にもし負けたら、きっと残りの2試合にも負けるだろうし、オーストラリア戦の大敗の責任も重くなるだろう。
フィジー戦には、ここで負けたらもう次はないんだという気概で臨んで欲しい。残りの試合のことは考えずに、総力戦で行って欲しい。フィジー戦に負ければ、今まで準備してきたことは全て無に帰すことになるだろう。こちらも心して試合を見守りたい。


日本代表vsオーストラリア代表(3-91)