老舗映画会社に新卒入社した“平成元年組"六人の男女が、とある地方の映画館で再会する。今はそれぞれの道を歩む同期の彼らが、思い出の映画を鑑賞しながら二十五年前に起きた“フィルムリレー"に思いを馳せる。フィルムはデジタルに、劇場はシネコンに……四半世紀の間に移り変わる映画の形態。そして映画と共に生きた彼らの人生もまた。何のために誰のために駆け抜けてきたのだろう。哀惜と希望が感動を呼ぶ傑作エンターテイメント。
老舗映画会社に新卒入社した“平成元年組"6人の男女が主人公ということで、私とほぼ同年代。自分の新入社員時代を懐かしく思い出した。6人の話をリレーのように繋いでいく構成で、山本幸久的な既読感がバリバリだが、映画業界の裏側も覗けるので、なかなか面白かった。
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