震災のため原発4基がすべて爆発した!警戒区域で発見された一人の少女「バラカ」。ありえたかもしれない日本で、世界で蠢く男と女、その愛と憎悪。想像を遙かに超えるスケールで描かれるノンストップ・ダーク・ロマン!
さすが桐野夏生。力が入っている作品は素晴らしいね。ページを繰る手が止まらなかったが、内容は結構重い。これでもかと現代社会の暗部をさらけ出してくれる。原発が4基とも爆発していたら、本当にこの小説のようになっていたかもしれない。まだ戻れない人は大勢いるし、忘れてしまってはいけないんだよな。それなのに、どんどん再稼働しようとしているし。何なんだろうね。
バラカ | |
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