ヒネミ(宮沢章夫)★★★☆☆ 2/4読了

かつて日根水という街があった。北と南には森があった。東西に川が流れていた。主人公ケンジは記憶の片隅を歩きながら、消滅してしまったはずの町の地図を書き続ける……。なつかしさのなかへと笑いが微分されてゆく物語。第37回岸田國士戯曲賞を受賞した名作の改訂新版。書き下ろしエッセイ付。

3月に21年振りの再演となる「ヒネミの商人」を観に行くので、予習として読んでみた。なかなかに不思議な物語だった。そして、場面によってはとてもバカらしくてシュールだった。そのバカバカしい場面が実に宮沢章夫っぽくて良かったね。3月の公演が俄然楽しみになってきたな。

ヒネミ

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