連鎖

食品会社の社長・篠原の遺体が高速道路の非常駐車帯で見つかった。手形が不渡りになり、自殺の恐れがあると、妻からの捜索願を受理していた大阪・京橋署の上坂と礒野は、自殺とみて捜査を始める。篠原をめぐる人間関係、巨額の保険金、そして手形の行方……絡まりもつれ合う糸をほぐすような調査から見えてくる真相、その連鎖から浮かび上がる複数の事件は。

『落英』と『桃源』の上坂が大阪・京橋署の礒野と組んでいるのが本作。基本的には他の黒川作品と同じ。軽妙な関西弁のやり取りが楽しい。今回はこの2人に加えて、「茶瓶」こと仲村が良かったね。