首切り島の一夜(歌野晶午)★★☆☆☆ 1/2読了

壮年の男女と元教師が四十年ぶりに修学旅行を再現した同窓会を企画する。
行き先は濤海灘に浮かぶ弥陀華島、別名星見島とも言われる離島。
宴席で久我陽一郎は、当時自分たちの高校をモデルにミステリを書いていたと告白する。
その夜、宿泊先で久我の死体が発見される。
折悪しく荒天のため、船が運航できず、天候が回復するまで捜査員は来られない。
宿にとどまった七人は、一夜それぞれの思いにふける……。
彼ら一人ひとりが隠している真実は、事件の全容をあきらかにするのか──。

壮年の男女と元教師が四十年ぶりに修学旅行を再現した同窓会を企画する。そこでメンバーの1人が死体で発見される。悪天候で人が来られない状況の離島なので、宿の中に犯人はいるはず。この状況で高校の同窓生たちの過去が1人ずつ語られる。このそれぞれの物語がどのように解決につながるのかと楽しみにしていたら、まさかの何の関連もなく終了。それぞれの物語が読み応えがあっただけに残念な結末だった。