KAAT×城山羊の会『温暖化の秋 -hot autumn-』

今作『温暖化の秋 -hot autumn-』では、城山羊の会の常連メンバーの俳優たちから、出演を熱望していた俳優たち、そしてオーディションによって新たに出会った俳優たちまで、バラエティに富んだ出演者が顔を揃えます。
<城山羊の会>作品のファンの1人で、舞台はもちろん、テレビ・映画と幅広い活躍で存在感を示す女優・趣里は、KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『オレステスとピュラデス』(杉原邦生演出)以来、KAAT主催公演に2度目の出演となります。また、山内作品へは3度目の出演となる橋本淳、<城山羊の会>作品になくてはならない役者 岡部たかし・岩谷健司に加え、俳優としても活躍する、お笑いコンビ「シソンヌ」のじろうがどのような役どころで登場するのかも、非常に楽しみです。

【作・演出】山内ケンジ
【出演】趣里 橋本淳 岡部たかし 岩谷健司 東野絢香 笠島智 じろう(シソンヌ) 

KAAT初登場の城山羊の会だが、ちょっとよそ行きの感じがした。エロさが足りなかったし、観ている方が居たたまれない気持ちになるようなシーンも少なかった。ただ、相変わらずシチュエーションの作り方が上手い。よくああいう場面や展開を思いつくよなと思う。岩谷健司が普通のおじさんだったのは残念。岡部たかしは前作に引き続きおじいさん。こちらは割といい味は出していた。趣里はなかなか良かったね。じろうもさすがだった。じろうのシーンがコントっぽくなるのはわざとなんだろうな。次作ではもっと下世話でエロい城山羊の会も観たいね。