すべての月、すべての年 ルシア・ベルリン作品集(ルシア・ベルリン)★★★☆☆ 7/18読了

魂の作家による19の短編。
ロングセラー『掃除婦のための手引き書』のルシア・ベルリン、待望の新邦訳作品集。

『掃除婦のための手引き書』の底本である短編集 A Manual for Cleaning Women より、同書に収録しきれなかった19編を収録、今回も傑作ぞろいの作品集です。

〈収録作品〉
虎に噛まれて/エル・ティム/視点/緊急救命室ノート、一九七七年/失われた時/すべての月、すべての年/メリーナ/
友人/野良犬/哀しみ/ブルーボネット/コンチへの手紙/泣くなんて馬鹿/情事/笑ってみせてよ/カルメン/
ミヒート/502/B・Fとわたし

前作に引き続き、日本人作家にはなかなか書けないタイプの短編集。どれもとても印象的だったが、「ミヒート」は終始辛くて、そのあとのラスト2つ「502」と「B・Fとわたし」はほのぼのとして救われた。