ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(ブレイディみかこ)★★★☆☆ 1/27読了

大人の凝り固まった常識を、
子どもたちは軽く飛び越えていく。
世界の縮図のような「元・底辺中学校」での日常を描く、
落涙必至の等身大ノンフィクション。

優等生の「ぼく」が通い始めたのは、人種も貧富もごちゃまぜの
イカした「元・底辺中学校」だった。
ただでさえ思春期ってやつなのに、毎日が事件の連続だ。
人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。
時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり。
世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子と
パンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく。

娘が図書館から借りてきたので、今更ながら読んでみた。大きな反響を呼んだ本だけあって、興味深い内容で、イギリスの学校教育に関して色々と知ることができた。あのような多様性に溢れた環境で育つ子どもは日本人の子どもとは、良くも悪くも、大分異なる感じになるだろうね。主人公の少年が大人になったらどうなるか楽しみだね。